第9話 実行

実行

 

 

出張中の3連休

 

同僚Aからのアドバイスと助けもあって、
私は家族には内緒で家に帰る事にした。

 

出張中に家に帰れるとなれば普通は喜ばしい事だが、私の気持ちは複雑だった。内緒で家に帰る事によって、不幸な事実が発覚するのではないだろうか…『知りたいけど怖い』という気持ち。

もちろん今のモヤモヤを消し去りたいという気持ちもある!一番の理想は、笑顔で私の帰宅を迎えてくれる事だ。

 

 

帰宅当日

 

同僚A「これ!新幹線代です。」

私「本当に申し訳ない…ありがとう。」

同僚A「いやいや本当に気にしないで下さい。それより、なにか作戦は考えてるんですか?

私「え?作戦?

 

私「いや、特に…何も…」

同僚A「絶対しっかり考えてた方がいいですよ‼‼‼」

たしかに私は何も考えてはいなかったが、同僚Aの熱意に私は少し圧倒されてしまった。なんでこの人はここまで必死になってくれるんだろう…( ゚Д゚)なんにせよ、ありがたい限りだ。

 

同僚A「まず最悪の事態を想定して行動します。嫁さんが浮気をしている前提で動くんです。なので帰宅は夜がいいと思います。浮気するなら夜の可能性が高いです。そして、家に着いてもすぐに入ってはダメです!家の中を見て本当に何も異常がない事を確認して下さい。せっかくなのでこの機会を存分に活用した方がいいですよ!」

 

 

・・・はい。

 

 

おそらくこの人、前世は凄腕の探偵だったのだろう

 

 

 

私は新幹線に乗った。(もちろん夜に到着する便)

 

不思議な心情だった
この時がモヤモヤのピークだったと思う

 

浮気なんかしてる訳ないよな。

でももしかしたら…

そしたら、どうしよう。

 

 

色々考えてしまうが、相変わらずこの繰り返しだ

 

 

20時過ぎに駅に着いた。

駅から家までは歩ける距離ではないのでバスに乗った。家が近づくにつれて、緊張しているのか変な汗をかいてきた

 

最寄りのバス停から家までは徒歩で5分ほど。
この時、同僚Aの言葉が頭に浮かんできた

 

最悪の事態を想定して行動する

 

嫁は浮気をしている!
その事実を確認する為の行動をとる!

 

家が近づくにつれて、私の気持ちは変化していた

アドレナリンというヤツのせいなのか、マイナス思考が無くなり『やってやる』という気持ちが溢れ出ていた。必ずあの電話の真実を突き止めるんだ…

 

 

ついに家のすぐ近くまで来た

 

が、すぐにある異変に気付いた!

 

 

まだ21時前なのに
家の明かりが消えている…

 

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