第10話 嘘

 

 

真実を突き止める為に、出張から内緒で帰宅した

しかし家の明かりは消えていた…

 

 

私は少し混乱した。最高の状況を望みながらも、最悪の状況は予想していた。しかしこのパターンは予測していなかった。

 

寝ているのか?いや、しかしまだ21時前だぞ。3連休なので子ども達も休み…普通ならは夜中まで起きているはず!なんで電気がついていない⁉

 

考えても仕方ない

 

私は確認するために、息を殺して家に近づいた。

 

 

ん⁉

 

車もない!

 

という事は家に居ない⁉

 

実家にでも行っているのだろうか?
もしかして友達の家?

 

それとも…

 

 

玄関、リビングの外、勝手口の付近をウロウロしてみたが家に誰もいない事は間違いない。近所の人に見られると誤解されそうなので家の中に入った。

 

ガチャ…

 

しーん…

 

いつもなら騒がしいのに、とても静かだ。パッと見た感じ家の中は以前と変わりない。何か情報が欲しい私は寝室や子ども部屋と回ってみたが特に何も…

 

 

どこにいるんだ⁉
何をしているんだ?

 

予想していなかった事に慌てたのもあるが、なにがなんだか分からないこの状況に段々とイライラしてきた!ずっと悩んできてやっと今日真実が分かると思っていた分、焦りもあった。

 

 

もう嫁に電話してやる

 

 

イライラで冷静さを失いかけていた私は、衝動的に嫁に電話をかけた

 

プルルルルル・・・

 

ガチャ

 

嫁「もしもし?」

 

嫁の声を聞いた瞬間、頭に上っていた血が引いた気がした。本能的に今の状況を壊さないように喋った。

 

私「もしもし!今大丈夫?」

嫁「どうしたの?」

私「えーっと、今何してんの?」

嫁「何もしてないけど、なに⁉急に?」

私「いやー別に!休みで暇だったし子ども達も元気かな~っと思って電話してみたんだよ」

嫁「あぁ。別になにも変わりないよ」

 

熱くなり急に嫁に電話してしまった私だったが、嫁の声を聞き冷静になって咄嗟に当たり障りない会話をした。でも、これだけは聞いておかないと…

 

私「今、家?」

 

 

 

嫁「当たり前じゃん」

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました