第52話 証言

証言

 

ある重大な事を思い出した

以前、妻に浮気を突き付けた時に証拠を持っておらず、何も出来なかった事を…

当たり前の事だが、証拠(証言)はとても大事!私は出来なかったが、本当なら今までの妻の証言も録音しておいた方が良い。不倫問題は必ずと言っていいほど拗れるので、後々『やった、やらない、言った、言わない』とならない様にしておく事が大切だ

 

私「ごめんけど、ここから先の会話は録音させてもらうよ」
松原諒太「えッ、録音!?」

 

顔が明らかに引きつったのが分かった。録音という言葉にビックリしたのだろうか。私はスマホのカメラを起動させ、録音をを開始した!同時に『もっと追い込んでやろう』と思った

 

私「別に何を喋ってくれてもいいから。でも今正直に言わないなら覚悟しておいてよ」
松原諒太「・・・・・じゃぁ…時間と場所を変えてもいいですか…?」
私「ごめんけど無理。今にして」

 

下手に時間を与えて悪知恵を働かされても困る…何よりめんどくさい。

 

松原諒太「・・・大川さんの…奥さんと・・・浮気、しました。」

 

!!!

 

私「今も継続して浮気してるの?もう終わったの?」
松原諒太「たぶん…」
私「たぶんとか曖昧な返事はやめて」
松原諒太「・・・してるって・・・いうか。・・・そうですね・・・してます。」

 

認めた!

証言をとった!

完璧な証拠だ‼

 

まだ妻との話は何も進んでいない…何も解決していない…しかし言葉に出来ないほどの達成感に包まれた。しがらみから解放された感じがした!嬉しくて目の前にいる憎むべき妻の浮気相手に握手を求めてしまいそうだった(笑

 

冷静に・・・

 

自分に言い聞かせた

 

私「じゃあ全部教えて。こっちも聞きたいが山ほどあるけど、まず自分で全部話して」
松原諒太「・・・えっと、」

 

ん・・・?

 

警備員の人がこっちを見ている

 

たしかに松原諒太は仕事中だ。これ以上拘束しておくのは良くない。幸い最低限の証言は確保出来たので、

 

私「長くなりそうだから・・・今日何時に仕事終わる?」
松原諒太「え、あ…たぶん6時には…」
私「じゃ6時半に電話するからまたその時に。電話番号教えて」

 

「さっきは今話せって言ってたクセに・・・」
おそらく松原諒太はこう思った事だろう(笑)

 

番号を聞いて、私は妻と妻の浮気相手の会社を後にした

会社の敷地から外へ出た瞬間、すごく安心した!妻の会社とは言え来た事は無いし、引くに引けない状況で騒ぎになったら…と思っていたので何事もなく終わった事にホッとした

 

あまり寝ていなかったのでデパートの駐車場に車を停めて眠った

 

今ごろ松原諒太は妻に緊急連絡している事だろう。そして妻は怒り狂うはず…。しかし私はもう吹っ切れている、、、どうでもよかった

 

 

 

 

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