第27話 参観日

参観日

 

 

 

「参観日に来るな!」を怒号を上げ、
妻は一人で娘の参観日に行ってしまった。

 

 

家に一人取り残された私の感情は、『怒り』ではなく『疑念』だった…

 

 

出張から帰って来て約1ヵ月、あの日から訳1ヵ月半…

 

私の感情に変化が起きていた。これは全てが終わり客観視出来る今だからこそ言える事だが、

 

出張中や妻の浮気を必死に探っている頃は、常に妻に対して『怒り』を持っていた。信頼していたパートナーが浮気をしている可能性があり、音信不通に嘘…当然だろう。
しかしこの時には、もはや『怒り』は無くなっていた。妻との仲を修復しなければ!家族の為に私がどうにかしなければ‼という気持ちで完全に下手に出ていたからだ

元から妻は気が強い。そんな妻に毎日無視され、顔色を覗って生活していた…しかしそれだけが今の状況を作った訳ではない!

子どもがいて家があり家族がある。当たり前の日常の中で、とんでもなく非日常な出来事が起きた事に対してパニックになっていたのだ!自分では冷静に考えて行動しているつもりだが、実際はまったく正確な判断が出来ていない!

読んで下さっている皆さんが一番分かっていると思うが、浮気現場の時から帰って来てからの今まで、ずっとパニック状態だったと言える

 

妻が浮気…どうしよう

嘘をついてる…どうしよう

関係を修復しないと。

でもどうやって・・・

 

 

 

結果、【妻>私】という形が出来上がってしまっていた

 

情けない話だが、完全に妻にビビッていた。
叱られた後、飼い主に媚びを売る犬と言えば想像しやすいだろうか。

 

 

 

なぜ妻は私を無視するのだろうか。なぜ参観日に行ってはいけないのだろうか。一人家で考えていたが、何かしなければ現状は変わらない。そう思った私は、妻が家を出た約30分後に学校へと向かった

 

学校へ行くと、教室に着くまで顔馴染みの保護者と出くわした。

保護者「こんにちわ~」

私「こんにちわ。お久しぶりですね」

保護者「あれ?今日は旦那さんだけ?奥さんは?」

 

胸が痛かった
正直こういう会話がとても辛い

 

私「用事があったので私は後から来たんですよ。妻は先に教室に行ってると思います」

 

適当に会話をすませ、次女の教室に向かった

 

次女は一番後ろの席で、そのすぐ後ろで妻が参観していた。教室の外の廊下で見ていた私に次女が気付いた。私はニコっと微笑んだ。すると次女の目線で妻が私の存在に気付いた

 

敵を見るような冷たい視線だった

 

 

授業参観が終わると、また別の保護者が話かけてきた。妻の存在が気になりながらも、適当な世間話をしていた。すると、参観日を終えた次女を連れて妻が教室から出てきた

 

保護者「あ、奥さんどうもー!」

妻「どうもこんにちわー」

保護者「いいですね~夫婦で参加出来て~。うちなんか日曜も仕事だからなかなか来れなくて」

 

妻は苦笑いをしながら、急ぐようにその場から去っていった。正直、妻の行動が気になって世間話どころではなかった。

 

他の保護者も加わったり、先生も現れたりで10分ほど立ち話に付き合わされた。急ぎ足で校庭に行き、妻の車を探したが見当たらない

 

 

妻と子ども達は帰っていた…

 

 

 

 

 

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