第14話 衝動

衝動

 

 

嫁が見知らぬ男性と家に帰ってきた。見た事ない顔だが、妻との関係は察した。やはりそうだったのか…。

 

 

ん?

 

子ども達はどこにいるんだ?

 

 

この瞬間私は、大パニックになっていた!『見知らぬ男性が私の妻と朝5時に家へ帰ってくる』という時点でパニックになっていたが、同僚のアドバイスが頭の片隅にありなんとか自分を保っていた。

 

しかし、子どもがいない!?

っと分かった瞬間…なんとか保っていた精神状態が完全に崩壊した。

 

 

私は家の方へと、足を進めた。

 

 

妻は、私が今出張先から帰って来ていることを知らない。まだ浮気しているという決定的な証拠は確保出来ていない!しかし、そんな事を冷静に考えられる状態では無かった!

 

ズンズンと家に近づいていく!

 

一体何がどうなっているんだ!

子ども達はどこにいるんだ!?

お前…そんな人間だったのか!

 

頭の中が言いたい事で溢れかえっている!今にも大声で叫んでしまいそうだ!クソッ!何がどうなってるんだ!?

 

 

家まであと20m…

 

その時だった!!!

 

なんと妻の車が動き出した!さっきまで私がいた場所からは、庭や駐車場がよく見えていた!しかし今は物陰に隠れていて見えなかった…!もう出発しようとしている!?

 

私はダッシュした!

 

待てッ
どういう事か説明しろ!

 

必死に走った!

 

車が駐車場からバックで出終わった
もう前進に備えてハンドルを切っている

 

ダメだ…間に合わない‼

 

 

・・・・・・・ピタッ

 

 

あと10mくらいの距離で運転席の妻と目が合った!

 

 

私は瞬時に叫んだ

 

「待てー‼おいッ‼」

 

同時に心の中でも叫んだ

 

頼む!頼むから説明してくれ…おれには今何が起きているのかサッパリ分からないんだ。今、おれの家族はどうなっているんだ!?

 

 

目が合い、1秒後に私だと認識した妻の顔は今でもハッキリと覚えている。目を見開き、口が自然と半分開いていた。

 

 

そんな妻がとった行動…

 

 

それは、

車で走り去るだった

 

 

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