第63話 決着

決着

 

 

離婚の条件・・・

 

子どもとの面会・・・

 

悩みに悩んだ末、決断した

 

私は弁護士に依頼して、妻との離婚に関して決まった事を書面にしてもらった。ちなみにこの書面に法的な効力は無い。法的な効力を持たせる為には公正証書を作成しなければならないが、時間と手間がかかるのでやめた。弁護士に作成してもらった書面でも全くの無意味では無いし、決定事項が守られない事態が起きても妻の方のマイナス要素が大きいので問題ないと考えた。

 

 

準備が整ったので妻に電話する

 

「もしもし。準備出来たけど…」

「私はいつでもいい。今日でもいいし」

「離婚届けは?」

「準備してる。あとはそっちが記入するだけ。」

「そっか、じゃ今日の13時頃は?」

「大丈夫。子ども達も学校行ってるから」

「じゃ13時に家に行くから、印鑑準備しておいて」

「分かった」

 

いつも通り淡々とした喋り…

もう夫婦で無くなると思うと、今までの楽しかった思い出が甦ってきた。悔しいが…少し寂しい気持ちになった

 

 

~13時~

 

 

家に来た。我が家だ。(今はまだ)

 

インターホンを押す前に玄関の扉が開いた

 

「・・・・・・。」

 

黙って家へ上がった
家の中は以前と何も変わっていなかった

 

「これ。離婚届け…。ここに名前書いてくれたら後で私が出しとくから。」

 

ここに名前を書いたら、家族では無くなる…。子ども達の父親でも無くなる。この家にも・・・もう入る事はない。なぜか、今になって、、、後悔に似た感情が沸き上がってきた。その感情が邪魔をしない様に、ササッと離婚届けに名前を書いた。この瞬間…

 

事実上、私は離婚した

 

 

我が家だったこの家…

色んな思い出がある家…

 

胸が締め付けられる思いだった

 

 

「受理されたら、LINEでもいいから教えて」

「分かった。そっちの書類は?」

 

弁護士に作成してもらった書類を妻に渡した

 

「これ。全部読んで問題なかったらサインして。あと印鑑も」

妻「・・・・子ども達とは、

 

もう会わなくていいの?

 

 

涙が溢れ出てきた

 

自分で決断した事だ!しかし他人の口から言葉として聞いた瞬間、自分の中で何かが切れた。滝のように涙が出てくる…妻の前で泣きたくなかったので、必死に堪えようとしたが涙が止まる事はなかった

 

私「…グズッ…グズッ、いい・・・それで、いい

 

情けない声で返事をした

 

 

 

 

 

 

 

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