激闘
妻「ねぇ…最近なんなの?鬱陶しいんだけど」
私「…え?」
~2週間前~
妻のスマホをのぞき見したが、特に何も出てこなかった。(LINE には鍵)しかし、こんな状況で「はい!無罪」とはならない!むしろ気になって仕方がない
私はより一層妻の監視を強めた!
それは、【意図的】でも【無意識】でもあった!
当然妻を怪しんでいる私は、意図的に証拠を探した。妻の行動・言動はもちろん、財布やカバンの中・車に何か証拠は無いかを『妻にバレないように』捜索した。
その一方、妻の前では平然を装っていたつもりだったが私の『不安・動揺』は隠せていなかった…。普段の生活に、妻の事が気になって仕方ない様子が出てしまっていたのだ
妻「なんかすごい鬱陶しい。なんなの?」
私「なにが鬱陶しいの?」
一応知らぬ振りをした
妻「いつも視線感じるし、なんかコソコソしてるみたいだけどなんなの!?マジでうざいよ?」
私「・・・知らないよ!」
妻「へー・・・あっそ!」
私「なに?なんかやましい事でもあるの!?」
妻「キモッ。白々しい」
私「何がキモいんだよ‼⁉」
妻の横暴な態度に我慢の限界がきた!普段あまり怒らない私がいきなり大声を上げたので、妻は少しびっくりしていた!
私「どう考えてもおかしい事言ってるのはそっちだろ!?あんな事があってなんで知らんぷり出来るんだ!?証拠がないからだろ!なんだよあの男は!?いい加減正直に言えよ!」
溜まっていた思いが、一気に言葉になって出てきた
妻「大きな声出さないで!子どもが起きるでしょ!」
私「いいから言えよ!」
妻「なにを!?いつの話をしろって!?」
私「言わなくても分かるだろ‼おれが出張に先月の連休だよ」
妻「そんな先月に何してたなんか覚えてる訳ないでしょ?自分いきなり『この月のこの日何してた?』って言われて答えれる?無理でしょ?」
私「ッッッッなッ!?
無茶苦茶な言い分…
私は完全にキレた
私「そんな話してるんじゃないだろ!話逸らすなよ‼」
妻「意味わかんないし」
私「おれが内緒で帰ってきた時見たんだよ!お前も目が合っただろ!?そして車で逃げて音信不通になってた‼おれは金まで借りて帰って来てたんだよ‼ふざけんなよいい加減にしろよッ」
妻「そんなに言うなら証拠出せばいいでしょ?」
私「だからそれが無いから今こうやって言ってるんだろ!?」
妻は私が証拠を持っていない事でいい気になっている。たしかに証拠は無い…しかし私が見たものは間違いなく真実だ!やりきれない気持ちが抑えられなくなっていった
私「じゃ子ども達に聞いてもいいんだな?そんな事したくないけど、お前がいつまでもとぼけるんならこっちだってとことんやるぞ!?」
妻「キモッ…勝手にすれば。」
リビングから風呂場の方へ行こうとした妻の姿を見て私は
私「おい!待てよ‼」
妻の服を強く引っ張った!すると妻は少しよろけて壁にぶつかった
妻「痛!やめてよ‼」
私「そんな痛くないだろ!!」
妻「まじで触んなよ、手出すとかほんとにありえん。消えろ」
私は服を引っ張って妻を引き留めただけ。決して殴ったりはしていない…興奮していたので多少強くなってしまったかもしれないが。
私「話してるんだからどっか行くなよ‼まだ終わってないだろ!」
妻「言い分が言い違ってるのに、どうやって話が決着するの!?キリが無いからもう寝ようとしてんだよ!」
私はもう、怒りと呆れで何も言えなかった
妻「じゃ仮に私が浮気してたとして、どうするの?離婚?」
私「・・・いや今そこじゃな
妻「だからそこも決まってないのに話して何になるの?」
妻は正論を言っているつもりだろうが、無茶苦茶だ。こんな言い分がまかり通るはずがない!でもこれ以上の言い合いはキリがないのも分かっていた…
妻はそれから何も言わず2階へと上がっていった
私も何も言わなかった
イライラして寝れる状態では無かったが、明日も仕事なので2階へ上がると私の布団が廊下へ出されていた。私は使っていない空いている子ども部屋に布団を運んで寝た
この日を境に、地獄が始まる
コメント